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健康寿命とヨガ

健康寿命は、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことです。介護などを必要とせずに、自らの意志と行動で生活ができるというのは誰しもが望んでいることではないでしょうか。ただ現実は、平均10年前後の期間なんらかの介護を必要としています。 参照:厚生労働省 健康寿命の基礎知識 できれば介護を必要とせず、寿命を全うしたい。そのためには、若いうちから生活習慣をより良いものにしていかなければならないようです。心身の健康増進にもっとも適しているといわれている歴史あるヨガについて、その目的やヨガの特長として腹式呼吸と瞑想方法について理解を深めていただき、健やかな暮らしの実践に



ヨガは心身のストレス緩和術

 

誰でも、どこでも、簡単に取り組むことができるようにエクササイズとして発展してきたヨガ。日本でもヨガを経験したことがある人は老若男女1000万人近いようです。とてもポピュラーになったヨガには、人間が本能的に持つストレスに対処できる普遍的な様式があります。


ヨガの歴史が語る本質


ヨガの歴史についてここで少し触れておきましょう。ヨガの起源は、なんと4500年前頃までさかのぼり、インダス文明期に発祥したといわれています。紀元前2500年ころの日本は、まだ狩猟生活が中心の縄文時代であり、文明と呼ぶには程遠い時代に、文明の栄えたインドではヨガ(ヨーガ)が生まれていたようです。


その後、長い年月を経てヨガは少しづつ体系づけられていきます。紀元後4~5世紀頃に成立

した「ヨーガ・スートラ」という教典では、それまでのヨガに関わる様々な教えを体系的にまとめていて、歴史上最古のヨガ根本教典と呼ばれています。



ヨガ(ヨーガ)は修行!?


紀元後4~5世紀頃に、ヨガの根本経典といわれるヨーガ・スートラでは「ヨーガとは心の作用を止滅すること」と定義されています。 心の作用の止滅とは、心の波立ちを制御すること、つまりヨガとは自身の心をコントロールする術ということです。この術を修得するために多くの時間が費やされていたようです。


いつの時代も、自身の心をコントロールするのは本当に難しいものです。学校や仕事、人間関係など社会のいろいろなところで、心を揺さぶられる出来事が毎日のように起こっています。どうしていいか解らないこともあり、心のどこかにしこりのような不安が残ります。


こうした小さな不安が、少しづつ積み重なって心身の不調に繋がっていきますので、ため込まないように日々自身の心をコントロールできるように気をつける。確かに、これはある意味では修行ですね、気は付けていても簡単にはできないことだと思います。



瞑想とは心の止滅



瞑想の効能


ヨガとは心の作用を止滅し、自身の心をコントロールすることです。そのための行法として、瞑想はヨガには欠かせない活動となっています。


どうして瞑想は、自身の心をコントロールすることに有効なのでしょうか。瞑想の効能として一般的には下記のように云われています。


 1・姿勢が正される

 2・思考がクリアになる

 3・集中力が増す


瞑想については、また改めてじっくりと記しておきます。奥の深い行法です。


このように瞑想によって、自分自身の心と向き合う(自省する)ことで、ストレスとなっている不安や悩みなどの気持ちを受け止め、心を安らかにしてくれる効果があります。しっかりと集中できるようになるまで、少し時間がかかるかもしれませんが、続けているとこの時間がとても心地よくなってきます。

瞑想は科学的根拠のある行動


瞑想は感覚的には心地よく感じるのですが、果たして科学的にその効能はどうなのでしょうか。 カナダのブリティッシュ・コロンビア州の公立校で、9歳前後の生徒99人を対象に行った研究で、毎日3分×3回の瞑想を4ヶ月行った生徒グループとそうでないグループとの算数の成績を比較したところ、瞑想を行ったグループは15%高いスコアを獲得したそうです。 さらに、瞑想を行った生徒たちのほうが社会的な行動特性が24%高く見られ、同時に攻撃性が24%低くなっていたという報告もあります。認知力、感情抑制力、前向きな思考、他人を思いやる気持ち、ストレスレベルなど、すべてにおいて瞑想を行うことによって向上するということが、科学的に証明されています。 厚生労働省が統合治療のための情報発信として,、海外情報と謳いながらも瞑想で期待できる効果として発信されていますので興味があれば是非一読ください。

参照:厚生労働省 海外の情報 瞑想 Meditation


ヨガの呼吸とストレッチ


深い呼吸と全身を使ってポーズをとるヨガは、身体の隅々にまで酸素を届けることで細胞を活性化し、普段は行わないポーズによってインナーマッスルを刺激することで、本来もっていた健やかな身体の状態に戻してくれます。


腹式呼吸と自律神経


ヨガの基本でもある腹式呼吸。深く大きく呼吸をすることによって多くの酸素を体内に取り込むことができます。多くの酸素が身体の隅々にまで届くと、自律神経がコントロールしている心拍もスムーズになり、また毛細血管にも十分な血液が通うことから、冷え性やしびれ、肩凝りなども改善していきます。


ストレスなどで緊張状態が続き交感神経が優位になりすぎた状態から、緊張がほぐれ心身がリラックス状態(弛緩状態)となります。交感神経と副交感神経が交互に活発化することで、緊張と弛緩の自律神経バランスを整える作用があります。 腹式呼吸によりリラックス状態になることで緊張が緩和され、人間が本能的に持つストレスである不安や悩みなどの解消にも役立ちます。呼吸は年齢・性別・体力も関係なく、誰でもできることですから、深く息を吸い、ゆっくりとしっかり息を吐きだすという呼吸法を身につけてもらいたいところです。

深呼吸をして神経を整える

ヨガのポーズでストレッチ


腹式呼吸とともにヨガのユニークなポーズ。あるポーズをとってゆっくりと呼吸を繰り返します。このポーズ、なんと8400万種類もあるようです。そのひとつひとつのポーズに、意味があるのです。


ヨガのポーズは、ゆっくりとした動きをすることが特徴的です。その動きに必要である筋肉や神経の結びつきを高め、身体のバランスを調整する効果があります。

ポーズを行うことで、ふだんは使いにくい筋肉や関節、体幹などの深層部に動きが与えられまっす。またポーズをとる(動きを止める)ことで、しっかりと身体の筋が伸びていくことを実感できると思いますこのポーズも最初は難しいのですが、できるところから継続して行うことによって、強さと柔軟さを得ることができます。

ヨガは普通の体操とは異なり、内面へ意識を向けて行うものですので、自身へ向ける意識が高まり自身の体調が容易に解るようになったり、正の連鎖として、ホルモンの分泌も促される効果も期待できます。


ヨガにおけるポーズの効能

ヨガには、なかなか目にすることのできないアクロバチックでユニークな動きとポーズがあります。そのひとうひとつの動きやポーズには、それぞれの効能があります。

例えば、写真にある「三日月のポーズ」。初心者でも試しやすいポーズのひとつですが、股関節から胸のあたりまで伸ばすことで、リンパのデトックス効果があるとされていて、全身の血流がスムースになります。


手を合わせて伸ばしているだけでも、スーッと身体が伸びていくのが実感できます。



このようにひとつひとつの動きやポーズが、身体の隅々にまで酸素と血液を送り届けてくれるので、心身ともに健やかになっていきます。



ヨガの効能


ヨガは、道具を使わずに手軽に始めることができる数少ないエクササイズです。しいて言うならば、どこでもヨガができるマットがあれば、それだけでまずは十分です。


ですから、考える前にまずは試してみてはいかがでしょうか。初めてのヨガに最適なのは、いつでも家から参加ができるオンラインヨガ、周りの目を気にすることもなく気軽に参加できます。ウエアはどうしようか、などという心配も無用です。オンラインヨガはたくさんありますが、なかでも業界No.1と言われているSOELU.自宅でできるフィットネスサービス SOELU(ソエル) がお薦めです。

深く大きな呼吸を体験するだけで、どうして今までやらなかったのかと感じるはず。ヨガの基本でもある腹式呼吸を行うだけでも、身体にピシッと芯ができたように体感できるはずです。 人間など哺乳類といわれる動物は、酸素が欠乏してしまうと生存することができません。酸素を体内に多く取り込むためには、深く大きい呼吸で大量に取り込むこと以外にはありません(高濃度の酸素など自然界にないものを機器を使って摂取する場合は除きます)。腹式で深く大きく呼吸をすると、自然と背筋は伸びて体幹に力が入るのが実感できます。


健康寿命を延伸するヨガ

ヨガの歴史、ヨガの特長として腹式呼吸と瞑想について記させていただきました。身体が重いと感じる時、肩が凝っていると感じる時、心配事や不安で押しつぶされそうな時、大きく深くお腹で呼吸をして、静かに目を閉じてできるかぎり考えることを止めてみてください。きっとヨガがなにを伝えたいのかが解ると思います。

少しでも健やかな状態で長生きができること、これこそが豊かな暮らしです。そのためには日々の積み重ねが大切です。毎日少しでもいいので、自分の心身と向き合う時間を創るようにしてみませんか。 参照:厚生労働省 健康寿命の基礎知識

    厚生労働省 平均寿命と健康寿命

    厚生労働省 海外の情報 瞑想

厚生労働省 海外の情報 ヨガ     文部科学省 スポーツ庁 第3期スポーツ基本計画     NPO法人 日本ヨガ連盟

 

※できるかぎり最新の情報を基に更新を重ねているため、掲載初期のものから情報が更新されていることがあります、あらかじめご了承ください。

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