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ヨガの基礎知識

ヨガを始めてから16年。忙しくてストレスフルな日常の中で、身体と心の声を聞きながら自分自身を大切にケアをすることの大切さを痛感しています。ヨガは、自分と向き合い、自分に戻る、慈しみの時間だと思っています。この大切なヨガというものを通じて、健やかな暮らしに「結びつく」ことができればいいですね。




「ヨガ」とは?

 

ヨガの語源は「結びつける」


最近よく聞くけれど、そもそもヨガの語源は、サンスクリット語でYuj(ユジュ)「牛や馬に軛(くびき)をかける、結びつける」という動詞から派生した語です。軛(くびき)とは、牛馬と荷台を「結合」する横木のこと。牛や馬の気のおもむくままにまかせていては、どこに行くかわからないところを私たち人間の心にたとえて、まるでその暴れまわる奔放な心をコントロールする、一点に結びつけて集中させる、心とからだをつなぐとも言われています。

ヨガの発祥はインダス文明期

ヨガの起源は、紀元前2600年頃のインダス文明と言われています。モヘンジョ・ダロ遺跡からヨガのポーズをとっている印章が見つかり、当時インドを侵攻していたアーリア人がヨガを発展させたと言われています。その後、時代は流れながれて、少なくとも紀元後四〜五世紀頃にヨガが成立したと考えるのが一般的で、ヨガを伝える書物として、パタンジャリという人によって教典「ヨーガ・スートラ」が編纂されました。そんな昔に編纂された「ヨガ・スートラ」は今も、ヨガをする人の間で読まれています。


現代のヨガは心身の健康と幸福を実現

では、なぜそんなに昔からヨガをしていたのか不思議ですよね。ヨガの最終目的は何か?それは、サマディ(悟り)と言われています。ヨガは本来、Yuj(つなぐ)の語源にあるように、心と体と魂、真我(プルシャ、True Self)と体、神さまと自分などの、一体化を目的としたものです。けれど、現代におけるヨガの目的は、人々の身体的・精神的な健康と幸福を促進するためのツールとして考えられて実践されていることが多く一般的です。


ヨガの歴史とビートルズ

昔むかし紀元前から行われているヨガですが、いま私たちがしているヨガは、欧米でブームになり、知られることになったのは、ビートルズの影響が大きいと言われています。ビートルズのメンバーの一人であるジョージ・ハリスンがヒンドゥー教の聖地を訪れてヨガや瞑想をしたり、シタールというインドの伝統的な楽器を使った楽曲を発表し、大ヒットしたからです。その後は、マドンナをはじめとするハリウッドスター、スーパーモデルたちがヨガをしている、ヨガマットを持ってヨガスタジオに行く姿がとてもファショナブルで注目されたことが今のヨガの普及につながっています。


多様性のあるヨガ


そうやって、注目されるようになったヨガですが、ジョージ・ハリスンがしていたヨガとマドンナがしていたヨガ、スーパーモデルがしていたヨガなど様々です。ヨガの種類は30種類以上、いやもっとあるといって過言ではありません。アシュタンガヨガ、パワーヨガ、陰ヨガ、アロマヨガ、ホットヨガ、サップヨガ、チェアヨガ、顔ヨガ、笑いヨガなどなど、いろいろなヨガがあって、聞いたことがあるかもしれないし、ないかもしれません。 私も、海外のヨガスタジオに行ったりすると、はじめて聞くヨガはけっこうあります。その中でも、「ビールヨガ」は一時流行りました。ビールを片手にヨガをする。酔っぱらいますよね…でも楽しいらしいです。


心身ともに健やかになるヨガ

 

瞑想はヨガの代名詞


そして、ヨガをしていると「瞑想」をする機会もあると思います。ヨガのクラスの最初や最後に瞑想の時間をとることも多いですね。瞑想もいろいろなやり方があって、私も最初はどうしていいか分からずに苦手でした。さてどうしよう…瞑想を初めてする方は、まず「呼吸に意識を向ける」といいと思います。 呼吸に意識を向けて、まずは自然な呼吸からそして、下腹部を使った腹式呼吸へと呼吸を誘導していくとスムーズで効果的です。 腹式呼吸をすることで、副交感神経が優位になってリラックス効果が期待できます。ストレスいっぱいでイライラモヤモヤの感情から、ゆったりとした穏やかな気持ちに変わってしていくはずです。そして、腹式呼吸でしっかりと下腹部を使うことで、ぽっこりお腹もひっこむかもしれません!そんなうれしい効果も。


腹式呼吸で心身の弛緩を実感

腹式呼吸でリラックスした気持ちになることと、ヨガのポーズをして体を程よく動かすことによって、(ヨガの語源にもあるように)心と体のつながりを感じることができるようになります。最初は感じなくても、続けていくうちになんとなく感じてくるようになると思います。

ヨガのポーズは、呼吸に合わせて体を動かして、体の伸びをさらに感じることや、じっとポーズを保ったまま(ホールドして)呼吸をして、体の変化(痛み!?)を静かに感じたりすることができます。ヨガを始めたばかりのときは、ポーズを保つことは、苦しくて脚や腕がプルプルなって辛いばかりかもしれません。けれど、ヨガは「安定と快適」と言われているのですが、続けていくうちに、楽に保つことができるようになります。



ヨガはエクササイズとしても有効


脚がプルプル・・・腕がグラグラ・・・ヨガをしていると、意外と筋肉を使っていることに気づくと思います。いまだに私もヨガレッスンを受けた次の日に筋肉痛になったりします。ヨガはエクササイズとしても有効で、筋トレやストレッチといったエクササイズでも行っているようなポーズをしていて、「これヨガでもやってるよね」と思うことも多々あります。ヨガは、ゆったりとした動きでも、しっかり筋肉や関節、腱などに効いているのです。

ヨガは、美しく動けるからだを保つために、さまざまなよい効果のある身体的・精神的な健康体操(諸説あります)だと言えます。どのくらいの運動量か、ポーズや内容を自分で選べるところもヨガのいいところです。ぜひいろいろなヨガのスタイルを知って、試していただきたいなと思います。そのためにも、少しずつご紹介できればと思います。


ヨガを体験してみたいというかたには

何度か繰り返していますが、ヨガにもいろいろな種類があって、人によっては合う、合わないというのもあるかもしれません。そんな方には、簡単に試せるオンラインヨガを経験してみてはいかがでしょうか。オンラインヨガはたくさんありますが、なかでも業界No.1と言われているSOELU.自宅でできるフィットネスサービス SOELU(ソエル) がお薦めです。


TOMO ヨガ歴16年(2022年現在)。全米ヨガアライアンス200時間修了。 アシュタンガやパワー系のヨガから、リラックス、陰ヨガ、哲学など幅ひろいジャンルのヨガをしています。現在はスタジオ・オンラインにてインストラクターとして活動中。

忙しくてストレスフルな日常、身体と心の声を聞き自分自身を大切にする。ヨガは自分と向き合い自分に戻る、慈しみの時間だと考えています。 参照:厚生労働省 健康寿命の基礎知識

   厚生労働省 平均寿命と健康寿命

   厚生労働省 海外の情報 瞑想

厚生労働省 海外の情報 ヨガ    文部科学省 スポーツ庁 第3期スポーツ基本計画    NPO法人 日本ヨガ連盟

 

※できるかぎり最新の情報を基に更新を重ねているため、掲載初期のものから情報が更新されていることがあります、あらかじめご了承ください。

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