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健康寿命のこと正しく知ろう

日本は、平均寿命も健康寿命も世界一です。それでも、寿命までの10年前後は、なにかしらの介護が必要だというのが現状です。この状態が続くと、みなさんの家計や社会保障費に大きな影響が及ぶことになります。このようなことからも、日本だけでなく世界的に健康寿命の延伸を目指すようになってきているのですが、まずは健康寿命について正しく理解しておきたいですね。


健康寿命とは

 

健康寿命の定義


最近「健康寿命」という言葉をよく目にするようになりましたが、正しい意味をご存じでしょうか。「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と厚生労働省により定義されている「健康寿命」。もう少しわかりやすく言うと…平均寿命から“寝たきり・認知症など介護が必要になる期間”を差し引いた期間…です。たとえば寿命が85歳だとして、そのうち10年が寝たきりの期間だった場合、85歳マイナス10歳で健康寿命は75歳ということに。寿命がいくら長くても、介護期間が長くなるほど、健康寿命は短いということになります。

参照:厚生労働省 健康寿命の基礎知識


健康寿命と平均寿命の違い


平均寿命とは、0歳児が平均してあと何年生きられるかを示す指標のこと。生まれたばかりの赤ちゃんの平均余命と言ってもいいかもしれません。健康寿命とは上記のように「自立した生活ができる期間」のこと。死亡するまでの期間平均寿命とは違うので、わけて考えるようにしてください。

厚生労働省 健康寿命値



健康寿命世界一は日本

 

健康寿命世界ランキング


「人生100年時代」と言われる今。私たち日本人の平均寿命は男性は81.4歳、女性は87.5歳(厚生労働省2019年データ)まで延びて、確かに100歳に近づいてきています。男女どちらも世界一の長寿国なのですが、注目したいのが健康寿命。男性は72.68歳、女性は75.38歳。 なんと平均寿命と同様、健康寿命も男女とも世界一だそうです。長寿大国という以上に、もはや健康寿命大国ともいえる日本。 2010年の数値と比べると、男性の平均寿命は+1.86歳、健康寿命は+2.26歳、女性は平均寿命+1.15歳、健康寿命+1.76歳と、平均寿命の延びより健康寿命の延びのほうが大きくなっている、というデータもあります。これはうれしい傾向です。 健康寿命が延びた要因として厚労省は、要介護につながりやすい脳梗塞などの脳血管疾患や関節疾患の減少、高齢者の社会参加が広がってきている点などを挙げています。

健康寿命世界一の国は上記のように日本ですが、2位はシンガポール、3位が韓国と、トップ3をアジアの国が占めています。(WHO発表2022年版世界保健統計より)


シンガポールや韓国の健康寿命が長いのは、シンガポールは薬膳料理、韓国は五味五色と、それぞれ独特のヘルシーな食文化にあるとも言われています。

そういえば「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録された理由のひとつに「健康的」というものがありました。健康寿命の背景には、各国独自の食文化があると言ってもいいかもしれません。

健康を維持するためにも、日本で生まれた旬の食材をつかった和食を大切にしたいですね。



健康寿命47都道府県ランキング


さて、国内の順位はどうでしょう?2019年の調査によると、男性の健康寿命1位は大分県の73.72歳。以下、山梨県の73.57歳、埼玉県の73.48歳と続きます。最下位は岩手県の71.39歳です。女性の1位は三重県77.58歳、続いて山梨県76.74歳、宮崎県76.71歳。最下位は京都府の73.68歳となっています。山梨県は男女揃ってトップ3入りです。(令和3年12月20日 厚生労働省発表)


ちなみに男性1位の大分県は、前回2016年の発表では38位だったので大躍進といえます。(女性も前回12位から4位に)この大分県では『めざせ!健康寿命日本一おおいた』と称し、民間企業も巻き込みながら、若いうちから始められる健康寿命延伸プロジェクトを行っていて、その効果も大きいと思われます。このように、各県それぞれの取り組みや医療計画、生活習慣や食文化の違いが、数値に影響しているようです。あなたがお住いの都道府県は何位でしたか?各自治体が独自の取り組みを行っているので、ホームページなどでチェックしてみてください。



健康寿命の課題と取組

 

健康寿命の課題


日本で今後さらに平均寿命が延びたとしても、健康寿命との差が拡大すれば、不健康な期間が長くなることになり、医療費や介護費も増加します。当然、みなさんの家計や社会保障費に大きな影響が及ぶことになります。先進国では平均寿命だけではなく「健康寿命」の延伸を目指すようになってきているわけです。


目標は平均寿命との差をできるだけ縮めること。いかに「健康ではない期間」を短くして“ピンピンコロリ”(元気に長生きし、最後は寝込まずにコロリ死ぬこと)を実現するか。誰もが人生最後の直前まで、自らの意思をもって元気でいたいですからね。極端にいえば、平均寿命=健康寿命となることが理想的です。そのためには、生活習慣を改善することが求められています。



健康寿命延伸への取組み


厚生労働省では「健康寿命をのばそう」をスローガンに、すべての国民が人生の最後まで楽しみながら健康な毎日を送れることを目標に「スマート・ライフ・プロジェクト」と称した国民運動を推進しています。


スマート・ライフ・プロジェクト


プロジェクトに参画する企業・団体・自治体と協力・連携しながら、日常生活や検診の受診などについて、具体的なアクションを呼びかけ。国民自らが誘い合い、健康の輪を広げていくことでさらなる健康寿命の延伸を推進しています。 もちろん私たち一人ひとりも、日頃のちょっとした努力や心がけで健康寿命を延ばすことが可能です。ここでは代表的な8つのポイントをご紹介します。 1.たばこを吸わない。

2.お酒を飲まないor節度のある飲酒。

3.食べ過ぎず、食べなさ過ぎず、偏り過ぎず、バランス良い食事を。

4.やせ過ぎない、太り過ぎない。

5.日頃から活発に体を動かす。

6.ストレスを回避し質のよい睡眠をとる。

7.感染症に気をつける。

8.口腔内の健康に気をつける。

なかでもスマート・ライフ・プロジェクトがとくに重視しているのは「運動」「食生活」「禁煙」の3つの分野。 運動」は、毎日10分身体を動かすことを提案していて、掃除や庭いじりなど日常生活で体を動かすことや歩くことを推奨。 「食生活」は(現在、280g摂取しているとされている)プラス70gの野菜を摂ること、そして朝食をしっかり食べることを提唱。 「禁煙」は、健康だけでなく若さや肌の美しさを損なうことにもなる点など、たばこの害を多方面から指摘しています。 運動や食生活はそんなに難しい課題ではないので、コツコツ続けていくことが大切ですね。そのお散歩が、その野菜一品が、あなたの健康寿命を延ばします。

参照:厚生労働省 スマートライフプロジェクト


健康寿命のゴール

疾病予防や健康増進、介護予防などにより健康寿命が延びれば、みなさんの生活の質が上がるのはもちろん。働ける高齢者が増加するので経済にも好影響。医療・介護費を抑制することができ、関連産業を育成できるなど、いいことづくめの将来が期待できます。国や地方自治体の取り組みも必要ですが、一人ひとりが健康寿命を伸ばそうと心がけ、楽しく年齢を重ねていくことが大切です。趣味や旅行を存分に楽しめる、幸せな老後をみんなが迎えられますように。 参照:厚生労働省 健康寿命の基礎知識    厚生労働省 健康寿命の令和元年値について

   厚生労働省 スマートライフプロジェクト

 

※できるかぎり最新の情報を基に更新を重ねているため、掲載初期のものから情報が更新されていることがあります、あらかじめご了承ください。

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